Label Seal News

「ラベルエキスポアメリカ2014」9月9日(火)から開催

25周年アニバーサリー 
415社が最新技術をPR デジタル印刷など新機種多数出展
 25周年を迎える北米最大のラベル専門展示会「ラベルエキスポアメリカ2014」が9月9日㈫から11日㈭までの3日間、イリノイ州シカゴのドナルド・E・スティーブンス・コンベンションセンターで開催される。主催は、英ターサス。期間中は、5ホールにおいてラベル関連サプライヤーなど415社が、それぞれ最新のラベルコンバーティング技術を披露。米国やカナダ、中南米はもとより、欧州やアジア地域などから1万4,000人の来場が見込まれている。
 【出展傾向】
 米国のラベル市場は近年、停滞感打開のため、企業間のM&Aが積極化していたが、直近はわずかながらも回復の状況にある。一方、中南米の市場は成長が著しく、先進国を越えるスピードで印刷技術が向上している。大量ロットに特化した水性フレキソ印刷技術が先行していた米国市場では、近年のトレンドとして、高品質・ロス削減といった新たな課題に対応するショートパスタイプのUVフレキソ機をはじめ、版シリンダーや刃型の脱着性に優れたコンビネーション機、さらには、小ロット多品種に効果を発揮するデジタル印刷機などが挙げられる。特にデジタル印刷機の普及が加速しており、設備投資も旺盛だ。
 そのような市場性を反映し、25周年を迎える同展は、前回よりも出展企業数が増加。総展示面積も約10%増の1万8,000㎡へ拡大し、中でもデジタル印刷機の新機種「HP Indigo WS6800」などを出品するヒューレット・パッカードは、出展企業の中で最も大きな790㎡といった巨大スペースを確保し、実演を中心としたPR展開を予定している。出展に際し、同社では「ラベルコンバーターにおけるビジネスモデルの多様化と新規顧客の開拓を支援するソリューションを提案したい」とコメントしている。
一方、米国に本社を置くフレキソ印刷機メーカーのマーカンディーは、新開発のデジタル印刷機「Digital」シリーズを出品。CMYKにオレンジとバイオレット、さらにホワイトの特色を加えたIJ方式の6色機で、小ロット印刷への対応を目指す。これまで、コンベンショナルなフレキソ印刷機メーカーとしてビジネス展開を推進してきた同社だが、今回の意欲的な出展は、マーカンディーのみに留まらず、米国のラベル市場が新たなステージを迎えたことを印象づけている。(いずれも次号以降に詳細を掲載)
その他にも、各企業から、フレキソやデジタルなどを中心とした新機種・新素材などが多数披露されるもよう。

 【インクジェットトレイル】
同展では、前年のラベルエキスポヨーロッパで実施された「インクジェットトレイル」が、アメリカで初めて実施される。
同イベントは、インクジェット方式によるデジタル印刷機のメーカーが来場者を前に、共通デザインのラベルを印刷し、そのサンプルを配布することにより、印刷機の機能や特徴を分かりやすく紹介するといった内容。デザインは、食品ラベルとパーソナルケアラベル、工業用ラベルの3種類で、いずれも主催者から提供される。
参加表明しているメーカーは、エプソン、EFI、ドミノ、ダーストの4社。なお、粘着紙や箔材はUPMラフラタック、エイブリィデニソンおよびFLEXconが提供する。
各ブースでのデモは会期中、それぞれ時間をずらしながら2回ずつ実施。来場者は、各機種の仕様や印刷ジョブ内容、デモのスケジュールなどが記述された専用フォルダに印刷サンプルを収集しながら、ブース担当者の説明を受けられる。これにより、自社が手がけるラベル印刷業務に最適なデジタル印刷機の選択に役立てることができる。
同イベントディレクターのターシャ・ヴェンティミリア氏は「ラベルデザインや基材など、まったく対等な状況で印刷を行うため、各印刷機のインク定着状況や印刷品質などを比較する際に最適なイベントとなるだろう」とコメントしている。

 【その他イベント】
 期間中では、この他にもRFID技術をフィーチャーした「スマートマート」をはじめ、ザイコンのデジタル印刷機による紙器や軟包装を対象とした「パッケージ印刷ワークショップ」、などが実施される。

ラベル新聞より引用

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