ラベルシールの保護層ってどうなってるの?
シールって紙に印刷した状態だと表面がむき出し状態で、こすれたり水滴がついたりすると印刷がハゲたりふやけたりします。 そこで、シールの用途によっては表面の保護をしてやる必要があります。 一般的にPP加工と言われますが、PP加工について、シールの構造について、簡単に解説してみます。
シールの構造
シールの構造は一般的に図のようになっています。 上から保護層、インク、原紙、のり、台紙の5層構造です。 シールの用途によって、それぞれの材質が変わりますから組み合わせはとても多いと言えます。
PP加工
今回は保護層のお話しです。保護層はPP加工と呼ばれることが多いです。 PPというのは「ポリプロピレン」という樹脂のことです。 PP加工はラベル用と言うことではなく、一般的な印刷物にも使われています。
PPにはいろんな種類があります。
一般的にはクリアが使われますが、光の拡散をおさえるマットにさらにマット感の強いベルベット、キラキラの模様を浮き上がらせるホログラム、エンボスなど、PPによりラベルのイメージを大きく変えることもできます。また屋外など太陽光が当たる環境で使用される場合はUVカットする為のPPも用意されています。
防水性について
PP加工することによって表面からの水分を遮断することができるので、紙製のシールであっても防水性を高めることが出来ます。しかし完全に遮断することは出来ません。シールの断面を考えてみましょう。シールの断面はPP加工で保護することが出来ませんので断面から水分が侵入することがあります。また、糊面も保護されていないため糊面から水分が侵入することがあります。結露するような環境であれば尚更その可能性が高まります。完全に水分を遮断したい場合は紙製ではなく樹脂製の合成紙を利用することをお勧めしています。
ラベルによって商品や会社の印象がガラッと変わります。
高級感を演出して商品価値を上げることもできますし、ターゲットの年齢層を意識して可愛く仕上げることで購入意欲を高めることもできます。 他の人と違うことをしたいと思っている個性的なあなたからのご相談をお待ちしています。いろんな提案ができます。